目的
工業の各分野における基礎的な技術をポケコン・インタフェースの製作を通して体験し、情報技術に対する興味、関心を高めるとともに、工業に関する広い視野と工業技術の諸問題に対し、柔軟に対応できる素地を培う。
−−−ものを作るということ−−−
本校は工業高校、ものを作ることを勉強する学校である。ものを作ることを知ることは、ものをうまく使うことに通じ、こわれたものを直すことにも通じる。理屈は講義で教えることができる。しかし、わざを教えることはできない。ではどうすればそれを自分のものにすることができるのか。それは感じとるものなのである。親から子へ、教師から生徒へ、先輩から後輩へ、集団から個人へ伝わるものなのである。失敗の涙と成功の喜びの繰り返しから心にきざみつけられるのである。
理屈だけではものはつくれない。
わざが必要である。
わざだけではだめだ。
理屈を知らなければ新しいものは生まれない。
行き詰ったときにそれを解決できない。
理屈とわざだけでものを作ると無味乾燥なものができる。
人とものとが触れ合って、そこから新しいいとなみが生まれるにはものに対する心、
作る心が必要である。
技術者への道は遠い。しかし、けっして辛い道ではない。ものを作り出すことは楽しいことなのだ。
それは原始からわれわれの心に脈々と流れて来た人間のいとなみのルーツなのだから。