インターネットを利用した開かれた教育の実践

氈@はじめに


 17年前(1980年)にアルビン・トフラー著の「第三の波」が予想した、情報化による社会変化が日毎に現実化している実態を踏まえて考えれば、インターネットが情報伝達という点から観て、道になった。そして、車のように、仕組やハンドルの位置、性能が異なっても、車の運転ができれば目的地に到達できるような共通の操作性が、ブラウザ(閲覧ソフト)によってコンピュータ上に実現され、世界共通のものとなった。つまり、パソコンなどの電源を入れてブラウザの操作ができれば目的の情報を得ることができる社会が来たのである。
 そこで、開かれた教育を目標に、いつでも、だれでも見ることができる教材をマルチメディア通信環境にあるインターネット上に開くことで、興味関心に応じて教材の提供を行うことができると考えたのである。時間・場所・年齢・職業などのさまざまな境を取り除くことによって、教育の何がどうのように変化していくのか実践によって学ぶことにしたのである。
 尚、今回の発表資料その他は個人のホームページ(http://www2d.meshnet.or.jp/~nofuzo/)を覗いて頂きたい。

 研究経緯


 昭和62年度(1988年)の通信白書を見て、盛んになっていたコンピュータを核にした教材から、再び通信が脚光を浴びると確信して、「デジタル通信を実習教材に取り入れるための研究」や「マルチメディアに対応した情報教育教材の在り方」、「インターネットを利用した教材提示方法の開発」と情報の伝達媒体と方法、その利用範囲と影響について研究を重ねてきた。
 具体的な取組として。

 1 昭和63年 校内にパソコン通信用ホストを設置(写真1)
 2 平成2年パソコン通信によるレポー  ト提出を開始
 3 平成5年ファクシミリ(FAX)による  レポート提出を開始(写真2)
 4 平成6年マルチメディア教材の制作  を開始(写真34)

 情報の授受に新しさを求め、授業への実践ではパソコン通信やFAXによるレポート提出、パソコンによる教材提示を行ってきた。
 ここ数年は、マルチメディア教材を目指して、色々と試行錯誤を繰り返したが、作成した教材の互換性や利用環境に限界を感じ、ここ数年で急激に社会浸透してきたインターネットに着目し、教材のホームページ化を考えた。これよって、教材の汎用性と伝達方法が従来の問題を一挙に解決できると確信したからである。

。 ホームページを利用した教材


 ここでは、インターネットを教育という角度から利用方法や長短所を確認するために、文章などの文字情報だけでは理解しにくいもので、実物提示や体験を目的にしたテーマを考え、科目「工業基礎」のテーマ「ポケコン・インタフェースの製作」をホームページ化してみた。
 今回の教材は電子部品実装のためのプリント基板の製作があり、露光、現像といった写真の製作行程に似た作業、エッチングと呼ばれる銅を溶かす作業と、時間・薬品の取扱など注意項目の多い作業が伴う。さらに、100近い部品があり説明、指示が容易でない。
テキストも20ページを超え、作業も全員が同一歩調で進まない。この問題点をいつでも、どこからでも見ることができるマルチメディア教材としてブラウザによって閲覧できるようにし、提示、参照方法をグローバルなものにした教材を目指した。
 そのために、実習室や学校の中のアクセスポイント、更に自宅などからいつでも見ることができる環境をつくったのである。

1 教材のホームページ化

 基本的にパソコンで作成したテキストをブラウザで再生できるHTML言語に置き換えた。(直接HTMLを扱うと繁雑なので、ワープロ感覚でHTML言語に変換できるソフトを使用している。今回はデービーソフト社のHOTTALを使った。)

(1) 

テキスト部分は、ワープロ入力にされているので、文章をカット&ペーストでHTML言語のテキスト部分に挿入する。

(2) 

図はドロー系のソフトで作成したものをカット&ペーストでPICT形式から圧縮してGIF形式にする。

(3) 

写真はスキャナで入力してPICT形式のファイルを圧縮してJPG形式にする。

(4) 

現物をビデオカメラで入力する場合は(比較的小さな物)、ビデオカメラの出力を直接パソコンに取り込んで、PICT形式のファイルを圧縮してJPG形式にする。

(5) 

現物をデジタルカメラで入力する場合は(大きな物)、デジタルカメラの出力をパソコンに接続して、PICT形式のファイルを圧縮してJPG形式にする。

(6) 

音声はパソコンのオーディオ入力を使ってデジタル録音して圧縮をかけた後、AIFF形式にする。(windowsの場合はAU形式。ブラウザがサポートする形式なら他にMIDI などがある、プラグインを使えばReal Audio形式のファイルも利用できる。)

(7) 

動画を表現するには簡単な物では、「ぱらぱらマンガ」のように、何枚かの絵を順番に表示させるGIFアニメから、プラグインを使えばビデオであればQuick Time。本格的なアニメならShock Waveファイルを作成すれば再生が可能だが、容量と回線速度の関係もあり、現在はページに貼りつけていない。

(8) 

3次元情報の表現はVRMLという技術があるが、手をだせない状況である。

(9) 

質問や意見を得るために、自分のメールアドレスにメールが届くように設定しておく。

2 ローカルテスト

 ホームページindex.html(windowsの場合はindex.htm)をブラウザで開いて後は、インターネットによる閲覧と同様に各ページの表示状態とリンクの関係をチェックする。表示やリンクに問題があれば、作成段階に戻って修正を行う。階層の関係はアップロードする状態で行う必要がある。(今回はNetscape Navigatorを使った。)

3 WWWサーバーへのアップロード

 ローカルテストの終わったファイルをFTPを使って、「rawdata」としてサーバーへ送信する。(今回はFTPにFetchを使った。windowsの場合はCuteFTPなどがある。)

4 オンラインテスト

 実際にインターネットへ接続して、ホームページにアクセスしてローカルテスト同様にチェックする。

5 検索エンジンへの登録

 関係者だけの利用なら、その人にホームページのアドレス(URL)を連絡したり、名刺等に印刷しておいて見てもらえばよいが、不特定の人を対象に公開しようと思えば検索専用のサーバーへの登録が効果的である。(今回のホームページは登録していない。)

6 ホームページの更新

 情報を伝達する場合、一番大切なことが正確で要求にあったものである必要がある。一度見たホームページをまた見たいと思わせるには、工夫や努力が不可欠である。

7 ホームページのデータベース化

 インターネットをこれだけ定着させた原動力は、ショッピングなどビジネスに直接影響を及ぼすものであった。オンラインショッピングでは、店の陳列棚が検索可能な電子商品カタログに変わり、レジは客の氏名、住所、支払方法を入力する画面にとって代わった。入力されたデータはPOS同様にマーケティング情報を同時に得ることにもなる。このことを教材に応用すれば、商品は知りたい部品の形や作業手順などといったものになる。入力されたデータは質問やレポートに変身するのである。

(1) データベースの構築

 電子部品に関する情報をデータベースとして作成した。データベースソフトは、数年前からネットワーク対応データベースとして生徒情報の管理で活用したり、インターハイでの記録処理に活用した経験と実績のある、非常に気に入っているデータベースを使用した。(クラリス社のファイルメーカーProを使った。)

(2) CGIの開発

 HTML言語だけでは文字の表示や画像の単純な表示は問題ないが、複数のデータの検索やソートは実現できない。この問題を解決するには、一般にCGIアプリケーションを開発することになるし、しかも開発には時間を要し簡単ではない。しかし、タイミングよくTangoという上記データベースとサーバーをリンクさせるソフトを手にいれることができた。(内田洋行のTango for ファイルメーカーを使った。)

(3) ホームページでのCGIの利用

 一般に間借りしているサーバーでCGIを利用できるか、どうか確認の必要がある。今回は、校内イントラネットのでの利用に限定して作成してみた。データベースなのでファイル容量が大きくなるが、校内サーバーでは気にする必要がないと考えたからである。(WebサーバーにはStar Nine社のWeb STAR使った。)

(4) ホームページでの利用

 沢山の部品をリンクさせてページを作成すると大変面倒なことになるし、目的の情報にたどり着くまで時間もかかるので、部品と語句の説明はデータベースにリンクさせることにした。

「 本校のネットワークの現状(図1参照)PDFによる図1


 現在、ネットワークが校内で広がりつつある。予算が付いた大規模なネットワーク構築ではなく、教員有志による敷設であるため限界がある。簡単にネット構築の経緯を説明する。また、実習室だけで構築しているネットもあるが相乗りが難しくネットにいれていないものもある。

(1) 平成4年頃

 Local Talk(Ethernet10Baseの50分の1程度の伝送スピード230kbps)でプリンタやファイル共有を始める。簡単な線路ですむため、Macintosが増える度にネットは広がっていった。(電話線を引き回したものでPhoneNetと呼ばれている、アダプタを自作してネット加入者の負担軽減を行った。)

(2) 平成6年頃

 モデム共有でパソコン通信やFAXの送信などハードウェアの共有範囲が広がった。

(3) 平成7年頃

 CADシステムをMacintoshのEthernet(10Base 伝送スピード10Mbps)で構築した時期にあわせて、ネットのスピード化を目的にMacintoshによるサーバーを設置して、ゾーンを分けてネット負荷の軽減と安全性を確保した。
学校のホームページを開設。(http://www.okako.com/)

(4) 平成8年頃

 ISDN利用にあわせて、ルーターを追加して、ネットから容易にインターネットに接続できる環境になる。
 WindowsNTサーバを設置してWindowsユーザーとの相乗りを試行。

」 教材の使用実態


 校内にWebサーバーを置いて校内イントラネットを構築している。校内での教材利用は通信費が必要ないように、校内Webサーバーにアクセスさせてインターネットと同様の環境で利用している。

1 授業の最初に教材の概略と併せて、ブラウザの操作を簡単に説明。

2 作業中に利用できるパソコンを実習室に1台設置して、必要に応じて利用するように勧める。


、 今後の問題と取組


1 端末の台数

 端末が増えれば、FAXやパソコン通信によるレポート提出方法も一本化したい。

2 教材の充実

 講義内容に合わせてホームページを参照したり、必要なページはプリンタで出力して利用できるようにしたい。モニターに表示された内容と説明をビデオに録画しておけば
欠席者や理解不足の生徒の学習の助けにもなる。

3 ネット災害

 一昨年、テレビのアンテナに落雷して、ブースター→電灯線→パソコン(ルーター)→10Base-2同軸→ハブ→電灯線→大地の経路で流れたようで、10Base-2関連のハブ、トランシーバが殆どすべて破損した。幸に10Base-Tのネットには被害が及ばず。これ以来、扱にくい10Base-2の敷設は最小限にして、10Base-Tでネットを拡大している。ネットが大きくなればなるほど、安全性や保守性に注意したい。

4 回線容量の問題

 ネットが大きくなるにつれて、負荷の分散も必要になるため10Baseから100Baseの導入計画も考える時期にきている。

5 ゾーンの相乗り

 ソフトウェアルーターで各ゾーンを連携している関係でTCP/IPの連携がうまくいかず、校内イントラネットのネックになっている。ソフトウェアを変更するか、ハードウェア・ルーターにするか今後の課題である。

・ おわりに


 インターネットのホームページを使うことによって、教材がだれでも見ることができるし、意見等を幅広く受け付けることができる。この方法がうまくいけば、教材の共有化が進み、一人の教員が多くのジャンルを受け持たなくても専門性を更に絞り込ながらもグローバルな教材の作成が可能である。
 既に多くの人達が、情報発信を試み、自己紹介から企業活動までと、あるとあらゆる可能性を模索している。このことを考えれば教育も同様にインターネットの可能性を追及しなければいけない。
 「情報の伝達に紙はいらない」、「情報の伝達をもっと省エネで」を目標に、紙の文化から次の文化を模索し、増大するエネルギー消費を文化の発展と共に効率良くしたいと考える。個の在り方についてもコミュニケーションの方法を中心に問題意識を持ちたい。

 校内では、校内サーバーによるイントラネットによって教材として利用するのは言うまでもなく、インターネットによって本校以外の年齢や職業の異なる人からの意見などのメールによって、偏りのないグローバルな教材に進化できると確信している。
 今後は、教材のホームページ化と平行して、得られた経験によって生徒の情報発信能力の育成に役立てたい。
 尚、最近の内容については、写真を掲載しなかった、理由としては面倒なことと、情報発信にそんなに解像度を必要としないし(現状の伝送速度による)、公表も電子会議同様に行えば良いと考えたからである。今回の内容を含め感想、意見、質問がありましたらメールを頂きたいと思います。メールアドレス:s-itano@mtc.biglobe.ne.jp

PDFについて

[portable Document Format]主要なWebブラウザで表示でき、しかもコンパクトでWWW上で閲覧、ズーム、プリントができる。TrueTypeおよびPostScriptが各々のプリンタの最高の解像度でプリントできる。
ドキュメント間の移動、サウンド、動画のリンク等、電子書類ならではの機能もある。最近は公文書やデータブックの配布、閲覧に使われ始めている。日本の代表的な所を紹介しておきます。
PDFワールドhttp://www2.dnp-sp.co.jp/pdf-w/


語句の説明

インターネット

世界最大のコンピュータ・ネットワーク。

アルビン・トフラー

[Alvin Toffler]
1970年には未来の衝撃
1980年には第三の波(The theird Wave)等の未来論を展開する経済学者


ブラウザ

WWWを見るためのソフト。最近ではメールなどの機能も併せ持つようになった。

WWW

[ワールド・ワイド・ウエブ;World Wide Web]
インターネットでさまざまな情報を発信するための仕組み。画像や音声などのマルチメティア情報を格納することが可能で、モザイクやNetscape Navigatorといった、これらの情報をユーザーが眺めるためのソフトウエアとしてWWWプラウザーが登場し、インターネツトが広まる契機となった。世界中のコンピュータを縦横無尽につなげて、相互に参照できるようにしたクモの網状の仕組み。

マルチメディア

画像、音声、文字等のデータを多様な情報媒体で有機的・融合的に扱うもの

ホームページ

WWWの各場所で、最初に表示されるページ。それ以外のページを含めて言う場合もある。企業や大学、個人などさまざまな場所からWWWによって情報が公関されているが、それぞれの情報の最初のページ。ホームページは、WWWで提供される各情報のインデックスの役割をすることが多い。

デジタル

アナログに対比して使われ、連続的なものをアナログ、連続していないもの、現在のコンピュータのほとんどが2値(0か1)を扱ったもので、デジタルという言葉を代表している。

HTML

[エイチティーエムエル;Hyper Text Markup Language]
(ハイパテキスト・マークアップ・ランゲージ)
WWWで用いられているような、文書から文書へテキストでリンクしている形式
WWWの表示、リンクを制御する命令。またはその決まりにのっとって作られたファイル。
(ハイパーテキスト形式)を表現するコンピュータ言語。コンピュータ上で表示されるプレーンテキストを、専用のプラウザー上でハイパーテキスト形式文書として表示するために命令を与える言語。HTMLは異機種間における情報の共有を目的としたSGML(エス・ジー・エム・エル:Standard Generalised Markup Language)をもとにハイパーテキスト形式で他のデータヘリンクすることを可能にした言語で、WWWでの情報を表現するために使われる。SGMLもそうだが、HTMLももともとは「論理構造の記述」、つまり「見出し」「段落」などといった文書の構造を表現するために使われ、これを意識することで論理的な文章を書きやすく、理解しやすくすることを目的としている。現状では「論理構造の記述」よりもWWWの急速な進化の中で「表示された結果」(ここではウエブのテザインと考えてよい)にHTMLの目的の比重が移りつつある。

PICT

[ピクト]Macintoshで標準的な画像ファイルの形式、WindowsではBMP[ビーピーエム]形式が標準。

GIF

[GIF(ジフ)]とは、もともと米国のパソコン通信Compu Serveで画像を交換するために定められた画像形式のこと。その89aは1989年に定められたGIFの画像形式。

JPG
[Joint Photographic Experts Group]
静止画像の代表的ファイル形式

AIFF

Macintoshで標準的な音声ファイルの形式、WindowsではAU形式が標準。

MIDI

パソコンとシンセサイザなどを接続する際の統一規格、インタフェース仕様やコマンドが定められていて、パソコンと音楽機器間でのデータのやり取りやコントロールが可能。

Quick Time

Macintoshでサポートされた動画ファイルの形式、WindowsではVideo for Windows。

VRML

[ブイアールエムエル;Virtual Reality Modeling Language]
WWW上で3次元情報を表現するための言語。コンピュータ上で仮想的な町の中を散策しオンライン・ショッピングをするといった体験が可能となる。

Java
[ジヤバ」
サン・マイクロシステムズ社が提唱するコンピュータ言語の一種。Javaで表現されたプログラムを用いることで、WWWプラウザは株価のリアルタイム変動情報といった、受信者の要求に応じてさまざまに動作ずる情報を提供するアプリケーションの基盤と化す。一つのプログラムがあらゆる環境で動作する、これからのコンピュータ言語。

サーバー

ネットワークにおいて、特定の機能(サービス)を提供するプログラムをサーバー、それを利用するプログラムをクライアントと呼んでいる。コンピュータの名前(ポスト名)とIPアドレスの変換を行うDNS(デイーエヌエス)サーバー、電子メールの配送を行うSMTP(エスエムテイーピー)サーバー、システムに到着している電子メールを利用者に渡すPOPサーバーなどさまさまなサーバーがインターネットには存在する。

アップロード/ダウンロード

[upload/download]
アップロードとはユーザーが作成しておいたファイル(文書・プログラム)をホストに送信することです。
ダウンロードはアップロードの逆でホストから送信されてきたデータをディスクなどに取り込むことです。

FTP

[エフティーピー;File Transfer Protocol]
ファイルの送受信のためのプロトコル
コンピュータ間でフアイルを交換するためのサービス。Anonymous FTP[アノニマス・エフテイーピー]と呼ぱれ、利用者登録をしなくてもそこからファイルを入手したりファイルを置いたりできるサービスもあり、無料のソフトウェア配布やさまざまな公開文書の提供に役立っている。MacintoshではFetch、WindowsではWinFTPやCuteFTPがある。

検索エンジン

検索したいホームページを探すための電話帳(イエローページ)のような検索専用サーバー、世界的に有名なyahooや早稲田大学の千里眼などが国内外に点在する。ロボットサーチといってインターネット上のホームページのアドレス名を読み込み自動的にデータベース化するものもある。

URL

[ユーアールエル;Uniform Resource Locator]
WWWやAnonymous FTPなどインタネット上に散らばる 、さまざまな情報を示すための表記。基本的に<scheme://host/path>という形式をしており、どのコンピユータ(host)のどこ(path)に置かれていてアクセス方式(scheme)は何を使うということが示されている。
「手順名://場所」という形式で、ある情報の
場所とその取得方法を一体化して示す方式。http://www.okako.com」とあれば、「HTTP」という手順で取得できる情報が、「www.okako.com」というサーバーにある、という意昧。

CGI

[シージアイ;Common Gateway Interface]
ブラウザの要求に対してサーバーが別のプログラムを起動し、その結果をブラウザに返す、という一連の動作を行うインターフェースを意味する。
*今回の場合、データベースとホームページを結び付けるプログラムを表す言葉として使っている。

イントラネット

インターネットの仕組み(とくにWWW)を企業内に応用した情報共有システム。インターネット上の安価なソフトを使用できるため、これまでと比べてコストが抑えられる。今回の場合、企業内ではなく学校内にインターネットと同じ仕組を作り、情報を共有するシステムを表す言葉として使っている 。

Webサーバー

インターネット上の情報を共有するためのコンピュータとプログラムを表す言葉として使っている。今回の場合、イントラネットを構成した校内のネットワーク上の情報を共有するためのコンピュータとプログラムを表す言葉として使っている。

ルータ

[router]WANを経由してLAN間の接続を行う装置の一つ。ネットワーク層以下のプロトコル体系が異なるLANどうしを接続するパケットレベルの接続装置。ルーティング機能はブリッジにはないネットワークアドレスを使っているため、余分なデータがWAN上を流れないようになっている。しかし、ネットワークアドレスの共通性がないプロトコルLAN間ではネットワークアドレスの変換機能ないと接続できないことになる。

ハブ

[hub]スターLANの中心におかれるマルチポートリピータ。もとは自転車の車軸の意味。特に高度な交換や蓄積を行わない。
リピータ
[repeater]一般には、物理層の中継装置のことをさす。イーサネットにおけるセグメントを中継装置をさすことが多い。

TCP/IP

[ティシーピアイピー;Transmission Contorol Protocol/Internet Protocol]TCPは信頼性のある通信を提供するもの、IPはインターネツト中をデータが目的地まで正しく転送されるごとを実現するものとして設計された。ともにインターネット技術で中核をなすプロトコルであり、全体の総称にもなっている。インターネットの通信手順。