工程3 レジストの除去とプリフラックスの塗布
1、資材の準備
エッチングの終わった基板、エチルアルコール、ハンダ用プリフラックス、ティシュペーパー、下敷にする紙
注意、アルコール、プリフラックスは引火性があるので、火気の近くで取扱ってはならない。
2、レジストの除去
ティシュペーパーにアルコールを含ませ、基板を拭くとレジストが溶解して取れる。
注意、アルコールを絶対に目や口に入れてはならない。レジストは完全に落としておかないと、ハンダ付けがしにくくなるし、プリフラックスの中に含まれるシンナーによってフラックスと共に流れる。パターンの確認は、このときテスターで行っておくこと。
3、プリフラックスの塗布
きれいにレジストが除去できたら、パターン面にプリフラックスを吹きかける。吹きかけたら、しばらく常温で乾燥させる。プリフラックスの効果、銅箔表面の酸化防止とともにハンダ付けがしやすくなる。
注意、プリフラックスは、広い風通しのよい所で取扱い、その蒸気を吸わないようにする。フラックスは手に付くと取れにくいので、基板を不用な紙の上にのせ吹きかける。
工程4 プリント基板、アクリル板の穴明け
1、資材の準備
プリフラックスのすんだ基板、アクリル板、ミニドリル(1mm)、ドリルの刃(2.5mm、3.2or3.5mm)、ヤスリ(平目)、下敷、小型ボール盤、ボール盤
注意、ドリルの刃の大きさは刃の反対側に刻印されている。1mmについてはドリルの取り付け台に表示してある。
2、穴明け
穴明けの支持されたところに(プリント基板・アクリル板穴明け指示図)指定された穴径の穴を明ける。
注意、穴明け中に基板やドリルを横にぶらさないようにし、あまり強い力で押しつけない。ドリルの刃は固くてもろいので折れやすい。中心を正確に穴明けしないと、部品が入らなかったり、パタ−ンを切ってしまうことがある。穴を全部明け終わったら、かえり(バリ)があれば太いドリルの刃で下図のようにを取り除く。これは美しい穴を明けるとともに、ハンダの流れを良くするために必要である。
4、検査
正しい位置に定められた径の穴がすべて明いたかどうかよく調べる。
穴の位置が大きくずれていたら明け直す。